電池持続時間電池持続時間電池持続時間電池持続時間ソニーのワイヤレスイヤホンのニューモデル、WF-SP700Nを購入しました!
このWF-SP700Nは、昨年ソニーから発売された完全ワイヤレスのWF-1000Xのスポーツ特化版とも言えるモデル。
1000Xのウリだったノイズキャンセリングに加えてIPX4(生活防水相当)の防水機能を搭載し、よりスポーティーなデザインに仕上げたモデルです。ランナーには嬉しいアンビエントサウンドモード(外音取り込み機能)もしっかり搭載しています。
ぼくがこの機種を買った目的はもちろんランニング用途。
というわけで、今回もランナー目線でソニー WF-SP700Nの実機レビューをお届けします。
WF-SP700Nをレビュー
開封からの外観チェック
まずは開けます。
上段にケースと本体。
箱の裏の紹介文。
下段の箱には付属品とマニュアル類が入っています。
付属品は、充電用のUSBケーブルと、交換用のイヤーピース(右)&アークサポーター(左)。ACアダプタは付属しないので別途用意する必要があります。
イヤーピースはSS、S、M、Lの4種類、アークサポーターはM、Lの2種類が入っていて、自分の耳の大きさに合わせて付け替えができます。イヤーピースがサイズ毎に色分けされているのはおなじみのソニー仕様。分かりやすいです。
アークサポーターは、耳のくぼみに入れて装着を安定させるための棒状のパーツで、下のようにして使います。
そしていよいよイヤホン本体を取り出し。
すでにあちこちのサイトで言われていますが「そら豆」の様なデザインです。
カラバリはブラック、ホワイト、イエロー、ピンクの4色がありますが、普段使いを考えてブラックを選択しました。
裏側。充電用の端子とL/Rの表示があります。
横から見るとこんな感じ。イヤーピースが結構にょきっと突き出てる感じです。
L側とR側それぞれに1つボタンが配置されています。
ケースは丸みを帯びた正方形に近い形でとてもコンパクトなデザイン。
開閉はスライド式です。上の状態から、こうなってから…
こうなって…
この様に本体が収まります。
充電
開封したら何はともあれ充電。
一般的な完全独立型のイヤホンと同じく、本体をケースに収納することで本体への充電が行われます。ケースがバッテリーを内蔵していて、ケースをフル充電した状態でケースからイヤホン本体へ3回充電ができます。
ケースにUSBケーブルを接続するとケースへ充電されます。充電中はケースのLEDが赤く点灯します。
ケースにイヤホンを格納するとイヤホンへ充電されます。イヤホンへの充電中はイヤホン側のLEDが赤く点灯します。
LEDが消えたら充電完了です。
ペアリング
充電が完了したらスマホとのペアリング。
L側のイヤホンを充電器から取り出してボタンを長押しすると本体がペアリングモードに入るので、スマホ側のBluetooth設定で「WF-SP700N」を選択すればペアリング完了です。
更にこの機種は、NFCを使ったワンタッチペアリングにも対応しています。
本体を充電ケースから取り出して電源オン状態にした後、充電ケースのNFCマークにスマホをタッチするとワンタッチでペアリングが完了します。
実際にNFCでXPERIAとペアリングをしてみましたが、一発で問題なくペアリングできました。これはなかなか便利。
操作系
本体の操作は左右のイヤホンに1つずつ配置されたボタンのみで行います。
R側のボタンは再生系の操作です。
- 短1回押し:再生/一時停止
- 短2回押し:次曲の頭出し
- 短3回押し:再生中曲の頭出し
- 1回押して離した後長押し:早送り
- 2回押して離した後長押し:早送り
L側のボタンはノイズキャンセリング機能のモード切り替えです。
ボタンを押すたびに
- ノイズキャンセリング「オフ」
- ノイズキャンセリング「オン」
- 外音取り込みモード
とモードが切り替わります。
音量の調節はイヤホン本体の操作ではできず、再生機器側で行う仕様になっています。一度再生を始めてしまえば頻繁に音量を変えることはあまりないので実使用上はそんなに問題はないとは思いますが、ここはちょっと不満点でした。
実際に付けて走ってみた
実際にWF-SP700Nを装着して20キロほどランニングをしてみました。再生機器はXPERIA XZです。
装着感
装着感はとても良好です。
ぼくは耳腔のかたちがかなり特殊(狭くて浅い)でイヤホンによっては全く耳にフィットせずにすぐに抜け落ちてしまうことがあるのですが、そこはさすがのソニー。全く問題ありませんでした。
耳のくぼみに入れるアークサポーターがしっかりイヤホン本体を支えてくれて、長時間走っていても外れそうになったり位置を直したくなったりすることはありませんでした。
重量も7.6 gと十分軽く、体感的にもまったく重さを感じることはありませんでした。
ランニング用のイヤホンとして装着した時の安定感・快適性は最重要事項ですが、この機種はバッチリ合格点です。
音質
ぼくはあまり音質にはこだわらない派(よく分からないとも言う)のですが、以前使っていたSamsungのGear IconXと比べると、低音がよりはっきり出ている感じかなという印象です。
騒音のある屋外でランニングをしながら聞くことを考えると、このWF-SP700Nの音質は結構向いてるんじゃないかと思います。実際 Samsung の機種よりも音がはっきり聞こえていい感じでした。(あくまで個人の感想です)
外音取り込みモード(アンビエントサウンドモード)
他社の製品も含めて最近のスポーツ向けモデルではすっかり一般的になった外音取り込みモード。WF-SP700N にももちろん搭載されています。
この機能自体は以前ウォークマンNW-WS413を使った時に体験しているので特に目新しいものではなかったですが、改めてランニングには必須な機能だと感じました。
Gear IconXにも同様の機能はついていたのですが、ソニーの機種の方が周囲の音が再生音と自然にミックスされて聞こえる感じがします。Gear IconXは外音が不自然に大きな音量で取り込まれてしまってちょっと不快な感じがして結局使うのを止めてしまったのですが、WF-SP700Nは長時間のランニングでも違和感なく使い続けることができました。
この辺はソニーの音声処理のノウハウの成せる業でしょうか。
ノイズキャンセリング
屋外のランニングで使うものではないですが、試しにノイキャンも試してみました。実はぼくはノイキャンイヤホン初体験なのでちょっとワクワク(笑)。
ノイキャンをオンにすると周囲の騒音のレベルが明らかに下がりました。車の走行音が全く聞こえなくなるというところまでは行かないですが、より音楽に集中できる感じです。ジムでトレッドミルをやる時に使うのが良いかもしれません。
こちらはもう少し別のシーンでも色々試してみたいと思います。
再生時間
連続再生時間はカタログスペックで3時間となっていますが、今回のロング走では2時間45分くらいでバッテリーが切れてしまいました。
普段使いではこまめにケースに入れて追加充電すれば問題なく使えそうではありますが、30キロ走などで長時間再生し続けるとなると厳しくなりそうです。
Gear IconXが公称5時間なので比較すると不満の残るところです。
主要スペック
主な搭載機能
- 左右独立型スポーツモデルとして世界初デジタルノイズキャンセリング機能搭載
- 「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」搭載
- JIS防水保護等級IPX4相当(*)の防滴対応
- アプリ「Headphones Connect」に対応
- SiriやGoogleアプリといったスマートフォンの音声アシスタント機能の起動に対応
スペック
- 型式:密閉ダイナミック
- 重量:本体(左右各)約7.6g
- ケース重量:45g
- 対応コーデック:SBC, AAC
- 対応Bluetoothプロファイル:A2DP / AVRCP / HFP / HSP
- 充電時間:本体約1.5時間、充電ケース約3時間(フル充電)
- 電池持続時間(音声再生時):最大3時間
いくつか小さな不満点はあるものの、快適な装着感や防水性能、外音取り込み機能などランニングに欠かせない機能を備えつつ、スポーツ中のリスニングに適した感じの音質も好印象で、弱点の見当たらない良いモデルだと感じました。
ランニングに特化した完全独立型のワイヤレスイヤホンを探している人には、現時点ではかなり有力な選択肢になりそうです。
以上、ソニーの完全独立型イヤホンのスポーツモデル WF-SP700N のレビューでした!
おまけ
レビュー中で出てきたサムスンのGear IconXについては以下の記事でレビューをしています。
興味のある人はこちらもご覧下さい。
商品リンク
今回レビューした WF-SP700N はこちら。
スポーツ特化でない正統派ノイキャンワイヤレスならWF-1000X。
ソニー SONY 完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000X : Bluetooth対応 左右分離型 マイク付き 2017年モデル シャンパンゴールド WF-1000X N
記事の中で登場した Samsung Gear IconX はこちらです。